スマイル☆プロジェクト主催のトークセッション
「野良猫の未来を考える」にわんぱーく代表がゲストとして参加させていただきました。
当日は衆議院議員の高井たかし議員・岡山市保健衛生課動物衛生係職員の武本氏もゲストとして
参加され、スマイル☆プロジェクト清水さんの司会進行のもと
発展的な熱い意見交換が行われました。
高井議員からは、現在も年間13万頭の動物が”殺されて”おり、そのうちの9万頭が
猫であること、動物を取り巻く環境の規制レベルが自治体で異なっているのが現状であり、
「国の偉大さ、道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る」という
マハトマガンジーの言葉を用い、5年に1度おこなわれている動物愛護管理法について
次回改正の3年後を目指して、更にきちんと改正していきたいと目標も述べられました。
武本氏からは、野良猫問題情報を集め、2012年から3年間10地区を活動モデル地区として
地域猫の活動取り組みの検証してきた。
3年経過後アンケートを取った際172人から回答があり「以前より猫が減った」と
感じてる事がわかった。ただ、猫自体の数が減ったという事ではなく、
避妊・去勢手術を行うことにより子猫を見なくなったという意見が多くあり、
子猫を見ることによって起こる、その先の不安が解消されている事が分かりました。
決められた時間・場所でエサやりを行うなど、地域で活動されている方の努力により、
「発情期の猫の鳴き声が減った」「ゴミあさりが減った」など、以前は多くあった苦情も
地域の理解が得られ、野良猫を取り巻く環境が変化していることが実感でき
本年度からモデル地区だけでなく取り組みすることにしたと経緯の説明があった。
しかし課題もある、地域との繋がりの中で、町内会の了解などもそうであるが、
「何をもって地域で認めていくか」が難しいところでもある。活動している人の負担が
大きいことも事実である。現在の地域猫に関する行政の敷居は高いかも知れないが、
色々なことを考えて慎重に進めていく必要があると考えている。と話されました。
岡山市では避妊・去勢手術に関しての苦情というのはないが、手術を行うこと自体に対して
「人間のエゴではないか」という話しも聞きますとの武本氏の発言を受け
茶本代表からは、避妊・去勢手術のメリットをもっと広く伝える事が、とても大切なことだと
思う、雌猫に関しては、例えば子宮や乳腺などの病気の予防になる。雄猫に関しては、
例えば尿道の病気の予防、どちらにも言えることは、発情のストレスも回避できることの説明も
あった。
司会の清水さんから「桜耳が可哀想との意見がありますがどうでしょうか?」との質問に対し
野良猫が避妊・去勢をしているかは外見からではなかなか見分けがつかず、特に雌猫は
捕獲してもきちんと確認するには、お腹を開くしか方法がありません。
猫に何度も麻酔をかけお腹を開くというのは大変なストレスにもつながりますので、お腹を開けるストレスと比べれば、致し方ないと考えていますとの意見を述べた。
上記はトークセッションのほんの一部です。
茶本代表からは高井議員に動物の遺棄は犯罪であるのに、なかなか検挙につながらず、
検挙例が少ない事。もっと迅速に動いていただけるように、国会の場で提案していただきたい
との話しもあり、それに対しての回答などもありました。
トークセッションの最後には見学者からの質問やお願いなどもあり、
とても内容の濃い時間となりました。
茶本代表が「今日のことを一人でも多くの人に話すことで救われる命が増える」と話したこと。
一般の方からの「動物の問題でもあるが、人間の質が低下しているのではないか」との問いに
スマイル☆プロジェクトの清水さんから
まさにその通りで、人間のエチケットを守って欲しいという主旨で、活動を行っていますと
話されたこと。
高井議員が「殺処分」という言葉を使わず”殺されている”と表現されたこと。