2月19日(日)午後、京山公民館にて、第2回わんぱーく卒業猫里親さん同窓会「にゃんにゃん倶楽部」を開催しました。里親さま8組と猫預かりのボランティアに参加をしていただきました。
まず茶本代表の挨拶から始まりました。
動物愛護法の改正により、保健所や愛護センターに収容される犬猫は減ってきました。しかし引き取りを断られた人の中には、里親を探す努力はしないで、こっそりと遺棄をする人も少なくありません。捨てられた子たちは、事故に遭ったり、餓死したり、野良猫になったり過酷な運命を背負います。
そんな中で奇跡のように里親さんと巡り合えたこの子たち、これからも家族の一員としてかわいがってあげてほしいと思います。
今回は猫の病気のことやフードのこと、日常のちょっとした気になることなど、専門家の方からお話を聞くことができればということから、パーム動物病院長松本先生に講演をしていただきました。
ワクチンを打つことによって防ぐことができる病気もありますが、最も重要な予防手段は他の猫と接触をさせない、すなわち外に出さないことが大切です。しかし家の中で飼っていても、動物病院へ行くことは一番の脅威であるため、年1回の予防接種はしておくべきでしょう。
また良質のフードを食べさせることも、病気の予防につながります。冬場は水分摂取量が減るため、膀胱炎予防のフードを食べさせることも効果的な方法です。太りすぎの子には「満腹サポート」などを時間を決めて与え、空腹の時間を作ることが大切です。
去勢をしてもマーキングで困っている子には、人工フェロモン(フェリウェイ)を使用したり、神経質な子には、L-トリプトファン ミルクプロテイン配合のフードを与えると、落ち着くこともあるようです。
フードの金額の違いは、安いものは人工的なPH調整剤(メチオニンなど)が添加されています。自然のもの(アミノ酸)からできたPH調整剤を使った良質なフードを与えることも、病気を防ぐことにつながるのではないでしょうか。
猫が年をとると内臓が疲れやすくなるため、低たんぱくの「シニアフード」に切り替えることが望ましいです。
講演のあと質疑応答の時間があって、ふだん里親さんが不安に思われていることなどに、的確なアドバイスをしていただき、きっと里親さんも安心していただけたと思います。
次に里親さんからいただいた写真をスライドショーにして、それを見ながらわが子自慢をしていただきました。
里親さんの小学生の娘さんより、「明るい家庭づくりの作文コンクール」で表彰された作文を披露してもらいました。
猫を飼うことをずっと反対していたおじいさんに今ではすっかりかわいがってもらえて、小さな命を迎えたことにより、家族が仲良くなり家庭がとても明るくなったそうです。
一人暮らしフルタイムで働いている里親さんは、働く女性のパートナーとしてぴったりなツンデレ大人の猫を、どんどん人に勧めてくださっているそうです。成猫をこんなふうにお勧めしてくださるなんてさすがわんぱーくっ子の里親さんです。ありがとうございます。
またある里親さん宅では元猫ちゃんより強くなって、あとから来たのに元猫ちゃんを押さえつけてでも一緒に寝ていて、それでも二匹仲良くお留守番もしてくれているそうです。
二匹飼いはやはりおすすめですね。
こうして和やかな時間を里親さんと共に過ごすことができたことを、ボランティア一同感謝しております。
一度は消えかけた小さな命が里親さんのもとでキラキラと輝き、家族として大切にされていることが、ボランティアの一番の喜びであり、ボランティア活動の源でもあります。
参加してくださった里親のみなさま、関係者のみなさま、そして今回は参加することができなかった里親のみなさまに、ボランティア一同心より感謝いたします。ありがとうございました。